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石仏巡り&廃線ポタ 〜 一大事編

さあ、石仏&廃線跡巡りのスタートです。
このコースは僕のお散歩コースの中ではかなり定番化している気もしますが、部分的にダブって参加している方はUGの兄♭♭♭様のみ。。。。
思い起こしてみると、2002年のGWに龍神丸さんと僕とで「奈良歴史の道&廃線&山背古道ポタ」を企画したのでした。。。。。
今鑑みるに、あの時は朱雀門に集合してそっから龍神丸さんの案内で歴史の道を辿り、佐保の大仏駅跡から廃線を巡り、途中から木津へ抜けてそこからさらに山背古道をトレースするという、何とも盛りだくさんな企画やったわけで、日の短い今の時期は絶対無理!

とりあえずUGの兄♭♭♭さん以外は、廃線跡はたぶん初めて?石仏はなんやかんやで来はったことあるやもしれません。

このポタでいちばん気をつけないといけないのは、停まる場所です。。。。これは非常にシュールな問題なのです。。。。なにせ、見所が多いので、停まりまくります。普通ならちょっと見たらすぐに再スタートになるのですが、そうは問屋が卸さない。。。。参加メンバーはかなり濃ゆい方々ですから、そりゃあ誰かの自転車をネタに喋る喋る。。。。。
ちらっと停車場所を想定してみると。。。。。「峠の頂上、その後は廃線跡の遺構が、えーっと。。。。5カ所、石仏巡りに入ると昼ご飯までに3カ所。。。。」
10カ所くらい停まります。。。。。1カ所10分では足らんな。。。。。1カ所15分として、自転車談義だけでも2時間は越えるはず。。。走っている時間はせいぜい1時間ほどのはずなので、9時頃にスタートすれば、まあ、お腹減ったころに浄瑠璃寺に着けるかと。。。。。昼からのことはそれまでの状況を考えながら調整しようと。。。。。



今回のポタのドレスコードは、一応「ガード付き」。これにはちゃ~んと理由があるのですけど、ドタ参の児玉さん。。。
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おっと、ロード。。。。まあいけないことはないですけど、知りませんでええ。。。
ん?ゴシゴシ。。。
児玉さん、サンダル。。。。????
知りませんでええ~~~~~

さあ、スタート。。。。

まずは峠町を抜けて鹿背山へ向かいます。細い生活用道路で、できる限り車の来ない道を選ぶんですけど、この道、実は意外に車がよく来ます。しかも上り勾配は結構急です。アップ代わりにしっかり汗ばんでもらいましょう。。。。。ひ~~~~っ!!
鹿背山の集落を外れると、一気に田園風景になりますが、我々は観音寺峠にむかいます。
観音寺峠は全線ダートです。。。距離は短くて、ロードでも押していったら抜けれる程度です。勾配は。。。。まあまあ急です。。。。それでも距離は短いので。。。。
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観音寺峠の頂上はこんな感じ。。。。
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木漏れ日が降り注いで、落ち葉が敷き詰められていて、この季節の晴れている日に来ると何とも暖かいのです。

で、自転車談義30分!




さ、下りましょう。
ここの下りのためにドレスコードがついたと言っても過言ではない。。。というか、そのものなのです。。。。観音寺峠の東側はドロドロです。難儀なことにその上にこれでもかというほど落ち葉が被っていて、知らずに突っ込んでいくと、「お~っとっとっと!!!」となって、足つくと「ズブズブズブ」と沈んでいくのです。。。。悲惨!
面圧の高いロードタイヤの児玉さん大丈夫かあ~~~!!!
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と、児玉さん押して降りてきはります。。。。
サンダルの児玉さん大丈夫かあ~~~!!!

児玉さんは体重が軽いので、沈みはりませんでした。。。。



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(颯爽と下りはるえべっぷりさん)


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(土はまったく見えないくらいに敷き詰められた落ち葉の道。。。ModelはUGの兄♭♭♭さん)




ダートを抜けると里の小道をつないで廃線跡に向かいます。
ところで、何故なのかはまったくわかりませんが、一説によると僕がうまいことそのラインをトレースするように誘導したという説もありましたが、BLKさんのケルビムだけが、いやほんとに、BLKさんのだけが、シクロのレースを走ったかのように汚れています。
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なんでかー!!


BLKさん曰く、「どっかに川ないですか。。。」

え~川ですか???

一応気にしながら進んでいきますと、

あ、降りれそうな側溝というには大きな、用水路というには水のない水路が。。。。。水深もホイールがちょうど沈みそうなくらい。。。。ただねえ。。。なんか淵みたいになっていて、肥料入れていた袋やなんかが結構集まってたまってる場所で、お世辞にも綺麗とは言えません。まあ、それでもホイールとタイヤの泥を流すにはちょうどいいので、
「BLKさんここどうですか?」
と。。。。

1mほど下の用水路みたいな側溝でせっせとホイールについた泥を洗い流すBLKさん、「なんでBLKさんのだけそないに異様に汚れたんでしょうかねえ」とかみんなで笑いながら話していたその時、事件が起こりました。。。。

一瞬、BLKさんの足下の石がぐらついたのです。さっと踏み直すBLKさん。
しかし踏み直した先の石はさらに不安定、あっという間にBLKさんの靴は水の中へ。。。

おあっ!おニューのティンバーランドのシューズが水没!

BLKさん、焦る!
「ああ!おろしたてやのに!」と靴に気をとられたBLKさんを次なるまったく想定外のアクシデントが襲います!
BLKさんのケルビムのフロントが切れ込み、さらにはフロントバックの重みでバランスを崩す。これを靴に気をとられたBLKさんが冷静に対応できるはずもなく。。。。
ああ、かわいそうにケルビムは水の中に横倒し。
さらに、それを何とか阻止しようとしたBLKさん。。。腰から水の中に崩れ落ちる。。。。

「嘘でしょう!そんなこのみんなが見ている目の前で、そんな体はったスーパーなボケを!!!」

「ああ!うわ~最悪や!」と立ち上がるBLKさん。。。多分ですが、ぼくらの心配は、「この寒空の下で足濡らすわ、ニッカ濡らすわ、こらはよ上がらんと寒いぞ~~~」。。。。とにかくBLKさん水から脱出。。。

自転車は。。。。と自転車の方を見た僕の目に映ったのは。。。。。

あ。。。フロントバック水没。。。。

てっちゃんさんが自転車を救出に降りはります。
とりあえず自転車も上に上げて、フロントバックからしたたる水の量が半端じゃない。。。。これは中身を出さんとまずい!みんなこういうとき凄く動きが素早いです。見習わねばなりませんが、僕は何故か体中が震えて震えて。。。。。いやほんま。。。



フロントバックを開けて。。開けて。。。。
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ああ!BLKさんのフロントバックはベルト留め!開けるの時間かかるし!(とか何とか言いながらカメラを持つ手は激しく震えているのだ)


やっと開いたフロントバックをのぞき込む僕の目には、しっかり溜まった水面に浮かぶ財布。。。。。ぐっしょり濡れたタオル。。。。悲惨。。。。。(とか何とか言いながらもうタムロンの手ブレ補正なんか意味を成さないほどカメラを持つ手は震えるので写真は撮ってません)
なんとBLKさんのフロントバック、内面が防水加工のビニール張りで、入った水はそうそうでない。もう、ハンドルから外すしかない!ああ!ハンドルにはベルト2本で固定!外すの時間かかるし!(とか何とか言いながらもうタムロンの手ブレ補正なんか意味を成さないほどカメラを持つ手は震えるので写真は撮ってません)。。。

濡れた靴を脱いで、足を拭こうとするBLKさん、
「すんません、フロントバックからタオル取ってもらえませんか?」
「え?タオルですか?ぐしょ濡れですけど、いいですか?」

てっちゃんさんがササさっとタオルを。。。ええ人や〜




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charaさんは、あっさり清掃完了。そんなに汚れてなかったけど。。。。



僕らは、里山風景を眺め、ええとこやなあ?」と。。。。。
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やっぱりお地蔵様には挨拶しておいた方が良かったのかもしれません。。。。。
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気を取り直して、事故現場から20m進めば、関西鉄道大仏線跡遺構第1ポイントの「観音寺アバット」です。
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関西鉄道大仏線は加茂駅と奈良市内を短絡するような形で路線が引かれていましたが、勾配が急な区間があって蒸気機関車ではしんどかったので、木津経由の線形に変更されました。でもその場合、出来るだけ通常の線路を使って、線路を作っていくというのが普通です。僕はあまり気にしていなかったのですけど、UGの兄♭♭♭さんに聞かれて、確かになあ思いました。
さあ、色々と想像を巡らせます。
Wikipediaで「関西鉄道」を研究してみます。
1888年(明治21年)3月1日 三重県四日市市に資本金300万円で設立が許可
1889年(明治22年)12月15日 草津 - 三雲間開業
1890年(明治23年)2月19日 三雲 - 柘植間開通、現在の草津線全通
1890年(明治23年)12月25日 四日市 - 柘植間開業
1891年(明治24年)8月21日 亀山 - 一身田間開業[11]
1891年(明治24年)11月4日 一身田 - 津間開業[12]
1894年(明治27年)7月5日 四日市 - 桑名仮停車場延伸開業
1895年(明治28年)5月24日 桑名仮停車場 - 桑名延伸開業、および名古屋 - 前ヶ須開業
1895年(明治28年)11月7日 弥富 - 桑名間開業により草津 - 名古屋全通
1897年(明治30年)1月15日 柘植 - 上野(現、伊賀上野)間開業
1897年(明治30年)2月9日 浪速鉄道を合併(片町 - 四条畷)
1897年(明治30年)11月11日 上野 - 加茂間開業
1898年(明治31年)4月12日 四条畷 - 長尾間開業
1898年(明治31年)4月19日 加茂 - 大仏間、通称大仏線または大仏鉄道開業
1898年(明治31年)6月4日 新木津 - 四条畷間開業
1898年(明治31年)9月16日 新木津 - 木津間開業
1898年(明治31年)11月18日 加茂 - 新木津間、寝屋川 - 網島間開業、これにより名古屋 - 網島間全通、同経路で急行列車の運行開始
1899年(明治32年)5月21日 大仏線大仏駅 - 奈良駅間開業、奈良駅へ乗り入れ
1900年(明治33年)6月6日 大阪鉄道譲受(湊町 - 奈良、王寺 - 桜井、天王寺 - 大阪)
1901年(明治34年)12月21日 網島 - 桜ノ宮間開業
1903年(明治36年)1月5日 天王寺 - 博覧会開業貨物営業開始、3月1日旅客営業開始、8 - 9月に施設撤去
1904年(明治37年)8月27日 紀和鉄道譲受(五条 - 和歌山)
1904年(明治37年)12月9日 南和鉄道譲受(高田 - 五条)
1905年(明治38年)2月8日 奈良鉄道譲受(京都 - 桜井)
1907年(明治40年)8月21日 木津付近で経路変更、現在の形を構築
1907年(明治40年)8月 大仏線廃線(1907年旅客駅廃止:貨物駅として存続)

とまあ、こんな感じ。。。。
現在の関西本線は伊賀上野の方から伸びてきて、明治30年に加茂まで到達しています。その後大仏駅まで進展したのが明治31年。
この2ヶ月後、関西鉄道は別路線で四条畷~新木津駅間を開業。(新木津駅は現在の木津駅と西木津駅のちょうど真ん中辺りだったそうです)

さあ、ここからです。四条畷~新木津間開業の5ヶ月後、すなわち加茂から大仏まで進展してから7ヶ月後に新木津までを開業しとります。この時大仏線はまだ現役ですから、加茂駅は新木津方面と大仏方面の分岐となっていたわけです。通常の線路を敷く場合、やはり分岐駅からいきなり分けた方が、付随する線路を工事しなくていいですから効率的です。そこで、加茂駅から大仏方面と新木津方面が分岐する部分までは平行に線路が引かれたのだと推測します。
後に大仏線は廃止になって新木津方面の線路だけが残りました。さらに関西鉄道は国有化されることになり、関西本線として現在に至ります。


ふう。。。。疲れたので。。。。




つづく。。。。

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忘れていました。。。。。今回のベストショット。。。。
by tamz_ortho | 2011-12-21 00:26 | ケルビム