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おにゅうとおにゅうを繋ぐおにゅう峠

そうだ!おにゅう峠に行こう!

と決めたのは、2日前。。。。。

昔、UGの兄♭♭♭さんと根来坂を越えたことがあります。
GWの新緑眩しい季節に根来坂の旧道を歩いたのは、本当に楽しかった。
でも、今回行ったのは根来坂ではありません。当時もありましたが、林道がね、開通してね、別に旧道行かなくても越えられるようになったのです。林道自体に魅力は感じませんが、この林道のピークが「おにゅう峠」というのです。
新しいから「おニュー」なのか?なんて思ってみますが、実際は多分いやおそらく絶対違います。
このおにゅう峠は福井県の「おにゅう」から滋賀県の「おにゅう」に抜ける峠なのですから。。。。
なんのこっちゃ?でしょう?
えー、福井県の「おにゅう」は「遠敷」と書きます。一方、滋賀県の「おにゅう」は「小入」と書きます。で、その間の峠は「おにゅう」とひらがな表記です。
面白いでしょう?
ん?どうでもいい?
ちなみによく散歩で行く奈良公園にも「手貝町」というのがあって、ここにある東大寺のもんの一つは「転害門」両方「てがい」と読みます。
ん、しっかりどうでも良いことを書いてしまいました。。。。。


あさ、上の娘を駅まで乗せたその足で朽木を目指します。いつ行っても遠い。。。。
8時過ぎ、スタート!

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(今日はダートがあるので、36Bを履くケルビムで)


まずは檜峠を越えます。
件の根来坂行った時もこの道で行きました。それとは別口にロードツーリングで越えたこともありますが、こんなにしんどかったっけ?
まあ、あの時は山で押しまくらないとあかんかったので、荷物は極力少なくとフロントバックも付けずに行きましたが、今回はデジイチも入ったとても重いフロントバックを付けてましたので、まあ仕方ないっていや仕方ないんですけど、すでに汗だくです。。。。。
保坂集落で国道を外れ旧道に入ります。水坂峠の旧道です。


自転車で行くと、この水坂峠は絶対お勧めです。道は広いし、路面も悪くないし、勾配も緩いし、しかも車来ない。。。。
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程なく頂上着。
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ああ、気持ちいい。。。。



下ると国道に合流して、ここから若狭街道です。



熊川宿、平日なので、人気も少なく、なかなか良い雰囲気でしたですよ。
休日は結構な人出があるのですがね。。。。。
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瓜破の滝に寄ってみた。。。。。。
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湧き水がいきなり溢れて流れていってます。


清涼感が凄いです。



さあ、遠敷から左に曲がって、いよいよです。。。。まあ上根来まではほとんど坂いうような坂はありませんが。。。。


機嫌良く走っていると、後輪から「パン!」と何かが弾ける音がしました。。。。。
ガードの留めネジが緩んで、ステーがずれたか?
と、いっぺん止まってチェックです。。。。。
ん〜〜〜、別に問題ない。。。。
小石か何か巻き上げたのかな?と思ってそのまま走ると、「シュッ、シュッ、シュッ」と。。。。
なんだなんだ?後輪見ると、、、、
「振ってるやん〜〜〜」
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「パン!」はスポークが飛んだ音だった。。。。。

僕がスポーツサイクルを始めて30年以上経ちますが、スポーク飛ばしたのって、前に乗ってたMTBで後輪破損させたときに全スポークの1/3くらいをぶち切った以外、記憶にないです。

まあ、通常、ここは最低限振れないように、まわりのテンション変えて調整しないといけないところですが、、、、めんどうくさい。。。。
まあシュッシュッシュってすってるいうても、ほんまに軽くはする程度で、振れてるいうても、全然普通に走れるし、36本もあるスポークの1本なくても、まあいいか。。。。


とそのまま突き進む!
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(あの一番向こうの山を越えるんだよ。。。。)



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ここは鵜の瀬。。。。
東大寺二月堂のお水取り。このお水はすぐそばの若狭井から汲みますが、この若狭井の水はこの鵜の瀬の水中洞窟から送られてるんだと。。。。。
まじか!

由緒書きにそう書いてあります。
3/3の晩には、この鵜の瀬に、根来八幡の神官と神宮寺の僧侶が来て何やら行事が行われるんだと。
う〜〜〜〜んんんん。見たいぞ!


まあいい。



先へ急ぎましょう。
何せあの山を越えんとあかんのですから。。。。。

前に来たときは、ぼかあ、あまりコースを把握してなくって、UGの兄♭♭♭さんに着いていくだけな感じだったので、よく覚えてないのです。

下根来辺りから勾配は徐々にきつくなって、上根来辺りからはしっかり10%くらいになってきます。
暑い! すでにジャージはボトボトです。


トボトボと登っていくと、いよいよ林道の始まり。前来たときはここからしっかりダートだったように記憶していますが、あれから10年以上経って、部分的にではありますけど、舗装が進んでいました。
それでも、急勾配。しんどいし!
あまり日陰がない道をハアハアしつつ。。。。
空を見上げる。。。。遙か上方に続く道。。。。
ああ、心折れそう。。。。。
前来たときは、しゃべりながらとか、抜きつ抜かれつとか、結構気も紛れたような気もするし、なにより、しんどかったという記憶があまりないのだ。。。。

ところが、今回はどうだ?
かなりきついぞ。。。。
何度も上を見上げる。日除けにハンチング被っているけど、もうすでにびしょびしょで、ひさしの先から汗がしたたる。上を向くと、その汗が結構顔にかかってくるのだ。


とにかく、根来坂への登山道分岐ポイントまでは頑張りました。


遙か下に、上根来の外れの廃畜産小屋が見える。だいぶん登ってきたなあ。
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取り敢えず休憩場所を探す。。。。


日陰を見つけて、休憩。。。。
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再度、上を目指して上り始める。
この辺りから、勾配がきつくなり始める。
まじきつい。直登していくダートの道を見上げて、その遙か上にガードレールが見えた瞬間、心が折れました。。。。ポキッと。。。。
屈辱の押し。。。。
ふと時計を見ると、12時を回っている。
ああ、そうか。。。。お腹減ってるんや。。。。。
どっかでおにぎり食べようっと。。。。。
と日陰を探す。こういう時に限ってないのよねえ。。。。。
急勾配部分はもうすぐに押しが入ってしまいます。心折れると、とことんです。
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と、雲行きが微妙なのに気づいた。
日差しはあったので、気づかなかったけど、雨雲あるやん!
あ!ゴロゴロいうてる!
ちょっとやばい感じだぞよこれ。。。。
おにぎりとか食ってる場合ではないかもしれない。。。。。
もうあとは下りやし、何よりもこんな山の中で逃げ込む場所がないでは無いか。

ヒイヒイ良いながらも、なんとかかんとか頂上到着。
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ちゃっちゃと写真だけ撮って、下り始めます。
ここの下りは、なかなか面白い地形で下っていきます。
峠からの下りって、結構早期に斜面をトラバースしていって、どっちかっていうと谷を下るんですけど、ここは尾根上を下っていきます。そして、尾根がつきるところから一気に斜面をトラバースしていきます。最初から斜面をトラバースしていきゃ良いのに。。。。。
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京は遠ても一八里。。。。。
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昔の人はここを徒歩で行ったのだな。。。。。
素直に凄い!


さあ、グングン下ります。
後輪は機嫌良く振り振りしてますが、別に怖くもないし、走ってるときにそれを感じることもありません。コーナーリング中にちょっとホイールがよれて、ブレーキのあたりが強くなるだけ。それより、天気のほうが心配だわ。
途中、朽木方面へのショートカットコースがある。1キロ弱登れば、あとは朽木まで下り。
天気も天気だし、ショートカットしようと考えていたけど、空はなかなか天の邪鬼。
ちょうどその辺りを走っているときだけ、天気回復。。。。
まあ、普通、予定通りに進みますわね?
すると、また天気悪くなる。。。。

とりあえず、ボトルのお茶は空っぽになっているので、補給はしたいなあ。。。。
でも、この道、、、、小川集落辺りまで、自販機ありません。。。。。
そういえば、UGの兄♭♭♭さんと来たときも、「全然自販機ないですやん!」言うてたの思い出しました。

県道110号線に突き当たったら左折です。

と、この辺りから、また、西の方に真っ黒な雨雲が。。。。。
こらもう間違いなく降ってくるわ。。。。
雨雲と競争や。。。。。
朽木までの10キロほど、ひたすらに回します。自転車や自分が濡れるのは良いけど、サドル濡れるのは絶対いやだ!一応コンビニの袋も持ってるけど、雨雲との勝負やあ〜〜〜!!!!


何とか、勝利しました。


しかし、あの時は、県道110号に突き当たってから、右折して、その後オグロ坂を押し上げた。尾越から前阪峠を越えて、ヒノコからは平林道を下ったのだ。最後に平集落から朽木までの20kmを爆走したっけ。
あの頃のUGの兄♭♭♭さんは今の僕とほぼ同じ年齢だったはず。僕は今から、オグロ坂越えたろうなんて、全くもって思わない。
UGの兄♭♭♭さん、すげえよ!


つづく。。。。ん?
by tamz_ortho | 2014-07-19 00:32 | ケルビム