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懐かしい写真が出てきたぞ!

少し前の話ですが、某青垣さんところ(リンクはどうしましょ?)で坂下峠の写真が出ていました。記憶がフラッシュバック!

行ったことあるんだな、僕も。。。。。

で、この間の懐かしい写真が発掘された中にこの時の写真がありました。
ネタがないので、この時のことをチマチマと書いてみました。


あれは、確か1991年、大学6回の時。卒業試験を間近に控え、まわりは右往左往してましたけど、僕はかなりのほほんと過ごしていたように思います。
ある土曜日のこと、バイトが終わって、外に出ると粉雪が舞い、天気予報は雪模様を告げていました。。。

次の日、奈良駅始発の関西本線に乗り込み(当時は奈良始発だったのだ)、柘植駅で輪行を繙きました。
ふと思い返すに、当時はまだキハ120が入線していなかったはず。。。となると、関西本線には何が走っていたのでしょうね?キハ30系やキハ40系の近郊型ではなかったように思います。となるとキハ20系?(ドキドキします)。

加太越でもって東進するが、MTBなのでここは東海自然歩道を経由します。新雪が積もり極上のシングルトラック!がしかし妙にルートが判別しにくい。ありがちなテープもない。。。地図を必死ににらみつつ、“踏み跡が残っているから最悪引き返せばいい”と自分に言い聞かせ、無事、北在家ハンドウ林道に合流しました。今から思うに、別に東海自然歩道を経由したから“よかった〜”ということはないです。。。
この北在家ハンドウ林道は舗装林道だけど車も通らず快適。うねうねと登っていくと、猟犬を連れたハンターの軍団に出会いました。“何処行くんや?”“鈴鹿山脈越えます”みたいな話をしたように思います。“人気のないところ走る時は絶対そのパーカー着とけ!ワシら動いてるもんは反射的に撃つかもしれへんから、着てるもんは派手なほうがええぞ!”蛍光イエローのヘリハンを着ていた僕は、これ以降、いくら暑くなってもヘリハンは脱ぎませんでした!(怖)
ハンドウの集落から少し下ると、R1に突き当たります。ここから旧道に入り旧東海道の宿場町をつないでゆきます。1つ手前の関宿が有名ですけど、沓掛・坂下の町もなかなか昔の面影を残しつつも、観光地化はされていなくていい感じです。
僕は、観光資源として残されているところも好きですけど、現代の生活の雰囲気があるけれども、その風景が昔の面影を醸している場所が好きなんです。昔、某観光地にいった時にたばこ屋のおっちゃんが言ってました。“ここは昔から貧乏で、家直したくても直せなかったから昔のまま残ってしまったんだ。それが、レトロブームか何かで受けたみたいで、今はそれなりに潤ってるけど、今度は今風に直したらダメと言われて困るよ。”と。。。住んでいる人はそれなりに不便なんですね。
そういえば、僕はクラシック自転車好きですけど、チネリスーパーコルサや、デローザネオプリマートみたいなクラシック系のフレームに最新パーツを組み込んだ自転車もこれまた大好きです。
話が飛びました。。。。(話が飛ぶと言えば、藤原先生ですな。。。「小川先生、明日は何処へ行きましょう?」。「はあ?」。。。。何のこっちゃ。。。)
坂下から林道鈴鹿南線に入ります。この時は、入り口話からなくって右往左往しましたわ。取っつきから結構な勾配で、程なくダートになっても急勾配のまま駆け上っていってました。気温は低いが日差しはなかなか強烈で、汗が噴き出て仕方がない。ヘリハン脱ぎたいけど脱げません!誰も踏んでない新雪を踏みしめ切り通しを抜けると、目の前に鈴鹿山脈が姿を見せました。雪化粧の鈴鹿山脈は迫力満点!絶景を愛でつつちょっと早めのお昼ご飯。
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ここから石水渓までのダウンヒルの気持ちいいこと!これぞマウンテンバイク!けど、雪道のダウンヒルはかなり汚れます。。。カンチブレーキのシューは一気になくなってしまいました。
安楽越へはダラダラ登りの舗装路。MTBが最も不得手とする道ですが、きれいな渓谷沿いの道は見る者を飽きさせません。今度は紅葉の季節に来たいなあとか思いつつ登っていきました。渓谷と別れてからは、今度は遥かに見える伊勢平野の眺めを伴侶としてじわじわと高度を上げていきます。程なく頂上に到着しましたが、冬場の峠はどうも寂しくて長居しません。従って、記憶も薄いので困ってしまいます。
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(写真は撮ってたみたい。。。)



下りは一転急勾配のダートで、しかもかなりガレていました。これは自転車をコントロールしているというのだろうか?落ちるにまかせてる?といった感じのライディングが山女原まで続くことになりました。とりあえずノントラブルで下れましたが、よくパンクしなかったものです。
山女原から少し走り、今度は鈴鹿峠の旧道に踏み込みます。工事中の林道を少し走った後、左側の尾根に這いあがり、後はひたすら担ぎになります。“遥か上まで続く階段に眩暈がしそうぢゃ。”
足下に気を付けて登っていくとビンディング用の金具に雪がつまりそれがまた雪を拾い、段々と背が伸びていきます。歩きにくい。。。。。。。足を止めて休めても自転車を降ろすスペースはありません。もうめんどくさいのでひたすらに登ります。階段を登り切ったところがピークだったような気がします。
何もない。。。古の旧鈴鹿峠がこれか?全くもって本当に何にもない場所で、折からの風も影響してかふと先の繁みから山賊が出てきそうな雰囲気に、あわてて先を急ぎました。尾根伝いに鈴鹿トンネルの上まで下ってくると、常夜灯なんかがありました。(写真撮ったような記憶ぁるんやけどなぁ。。。探しても見あたりませんねん)
“そうか。。。特にピークだからといって何かそれっぽい施設を作るという必要性はないんや。。。”
階段で、うねうねと高度を下げて、R1に合流。このまま関まで下れば楽勝なんだけど、この時は何を思ったか途中から坂下峠にアタックしました。
ツーリングマップルによると、“大自然を肌で感じる廃道ルート”らしいです。その廃道ルートはさすがに誰も入った形跡がありません。最初のうちはそんなでもなかったんですけど、段々と積雪が増えていきます。微妙にビビリ入りつつ勾配が急すぎて積雪路面ではブロックタイヤといえど滑って進まなくなってきました。所々雪だまりではラッセル状態?それでも、“あかんかったら下ればいいか”と進みました。道が舗装なのかダートなのかよくわからない状態。新雪の上には、これ何の足跡?というような足跡が点々と続き、なんでもない茂みに消えていくのがはっきりわかります。“獣道の入り口なのね。。。”
地滑りなのか?道の半分ほどが割れた状態の処を恐る恐る越えつつ先に進み、押したり、乗れそうなところは乗ったりを繰り返し、すぐ先に峠の鞍部が見えるころ路面は積雪というより凍結路面になっていました。峠からの吹き下ろしの風が凄まじく、積もった雪も飛ばされてかちんこちんに凍った路面が見えていました。。アイゼンが欲しい!道路脇の斜面を這うようにしてジワジワと進むしかなく、最後は自転車も放り投げるようにして峠に立ったっけ。満足げに来た道を振り返った瞬間、突然の突風に煽られました。危うくまた這い上がらされるところでしたわ。
こんなに苦労して登り付いた坂下峠なんですけど、あまりの寒さにカメラのバッテリーが弱ってしまってうまく動かなかったです。かなり悔しい!
坂下峠の下りはガレたダブルトラックのつづら折れだったように思う。なかなかトリッキーで切り返しが楽しかったっけ。斜面から崩れてきたのであろう岩でガレガレの林道を抜けて、舗装路を少し下ると大原ダム。ほっとして最後のお茶タイムを終えると、我がMTBは両輪ともパンクしてました。。。。調子こいて飛ばしたもんなぁ。。。チューブ交換して大原ダムをあとにする頃、日は西の山に隠れ夕闇が迫っていました。

♪〜あ〜あ〜夕日が落ち〜、山も谷も川も2人も〜。ロマンチックに。。。。
(BGM:抱きしめられてby Short Hears)

甲賀駅まであと一走りでした。



おわり
by tamz_ortho | 2008-06-14 12:08 | 追憶