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一夜明けて。。。。

昨晩、ベッドに横になるのもつらかったです。。。。寝返りなんかうてないし、こんなんで寝れんの?と思ったのも暫くで、すやすやと寝てしまいましたわ。。。ここんところ忙しかったからねえ。。。コンピューターの画面と細かい字と睨めっこやったもんなあ。。。

で、朝、金縛りでした。。。。腕は動くけど、それ以外は無理、せいぜい膝立てれるくらい。。。。それ以上何かをしようとすると、電撃が走ります。
う〜〜〜ん。。。。何となくこの感じは記憶にあるぞおお。。。。。

脂汗かきながらベッドから降りて、壁伝いにリビングに下りました。ほんの少しの動きで走る電撃に、泣きそうになりながら朝ご飯を押し込み、朝の爆撃に。。。。。
ズボンをおろすのも痛い。。。座っても、妙に痛い。。。爆撃がこんなにつらいなんて。。。。

爆撃終了後、ウォシュレット。。。ケツ拭かれへん。。。。

この瞬間、記憶がフラッシュバックしました。

“あああ!この感じ!!思い出した!”






大学生の2年生の春のことです。
当時、ミニバイクレースに嵌りこんでいましたが、練習中にかなり激しいクラッシュをしてしまったことがありました。原因は単なる整備不良でしたんですけど、6速全開で突っ込んでいくコーナーでブレーキングしたときに、フロントブレーキのキャリパーが外れてしまって、ノーブレーキのままコースアウト、崖に激突したことがあります。ヘルメットの中で眼鏡が割れるほどの衝撃やったです。この時、腰を強打したようで、即病院へ行ったことがあります。
この時と同じや!全く同じや!


とにかく、女房にお医者さんへ連れて行ってもらいました。
診察開始時間前に入ったのに、すでにじいちゃんばあちゃんで満員。。。ひいぃ〜〜〜。。。
問診票書いて、待つこと40分、
“レントゲン撮ります”とお呼びがかかりました。
“はい!”
と、声だけ。実際は動けません。
んなもん、40分も座ってたらもう動けませんがな。。。。
“ううっ”とうめきながらも、前のソファの背もたれをグッとつかみ、何とか立ち上がりました。
立った瞬間に“ふう〜〜〜”とため息、
まるで、初めて立ち上がったガンダムのようです。
かなり危うい足取りで、レントゲン室に入ると、
“じゃあ、この上に仰向けで寝てください。”
そんな。。。。。あなたには簡単なことなんでしょうけど、今の僕にはどうやったらそれが出来るかわかりません。。。。
“ゆっくりでいいですからね。。。”
言われるままにゆっくり服を脱いで、冷たい撮影台に這い上がります。
“こっからや。。。こっからが難しいいんや。。。上半身を支えるのに、腕だけを使って!腰にちょっとでも力が入るとアウトやぞおお!!!”

かなりの時間をかけて、横になります。
いったん横になってしまえば、動かなかったら大丈夫。
“息吸ってぇ〜、はい吐いてえ〜、止めてください” ビーッ。。。
ふう、終わったあ。。。。と思いきや。。。。
“はい今度は横になってください。。。”
はぁ?横になる?
“ゆっくりでいいですよ。。。。。”
ゆっくり横になるという動作はあなたには簡単なことかもしれへんけど、今の僕にはなかなか困難な動きなのですよ。。。
“くううぅ〜〜”と何とか横に。。。重心が安定しさえすれば、痛みはない。。。
“息吸ってぇ〜、はい吐いてえ〜、止めてください” ビーッ。。。
よお〜し!終わった。。。。
“じゃあ、今度は、斜めね。。。”
。。。斜めえ?そんなん絶対無理やわ。。。。
“もう少し、もう少し。。。”と横になった体制から背中を押されます。。。。
もう、電撃の雨あられ。。。眼鏡曇ってるんですけど。。。
“じゃあ、このまま動かないでくださいね”
って、あなたはじっとしてるのそんなに苦痛ではないかもしれへんけど、今の僕にはこの上なく苦痛です。。。。
“息吸ってぇ〜、はい吐いてえ〜、止めてください” ビーッ。。。
よっしゃ、これで終わりや。。。。と思いきや、
“じゃあ、最後に、反対の横いきますね。。。”
ちょっと待て、反対?そんなもんいらんのとちゃうんか?
レントゲン写真言うのは単なる影絵やろ?反対からとっても同じやんか!影絵や影絵、影絵は右も左も一緒や!
が、聡明な僕の脳みそは、左右で違いのあることを理解していたのです。。。。レントゲンの管球と被写体、そしてフィルムの距離的関係で、撮像される影絵に差が出ることを。。。。
気絶しそうになりながら、寝返りを打って。。。。撮影台から落ちそうになってしまいました。。。。

何とか、撮影を終え、服を着ますねんけど、ズボンはかれへん。。。。。家ではいたときは椅子に座ってはいたんですけど、椅子の横に捕まるものがあったから座れたし、はいた後も立ち上がれたのだよ。。。ここにあるものは、脱いだ服を放り込む籠だけ。。。さあ、どうする。。。
覚悟を決めて、電撃1発で座った僕はスボンをはき、上半身の軸を地面と垂直に維持するように、椅子の端までずれていき、足の力だけで。。。。ガンダム!。。。
次の瞬間、ズボンはストンと足下に。。。。ああぁぁぁ。。。。

もう一回電撃をくらってから、今度は失敗なくズボンをはいて、先生の前へ。。。。

まじまじと、僕のレントゲンを眺めた先生曰く、
“ギックリ腰ではないですね。。。腰椎もずれてないし、形もほぼ正常。椎間板の逸脱もななさそうです。”
へ?ほんならこの痛みは何ですの?何があかんの?
“何かの拍子に椎骨同士の関節に炎症が起きて、それが徐々に悪化していって、ある時瞬間的に神経を刺激しているんだと思います。炎症さえ治まれば電撃もなくなるでしょう。ここ暫く、腰のあたり変な感じじゃなかった?”
おお!そういえば、日曜日にプリアモ乗った後、妙な張りはあったぞ。。。。
先生曰く
“自転車か。。。ウォームアップもしないで、結構な負荷をかけたのと違いますか?”
“は、あまりにスイスイいけたもんで、そのままガシガシと。。。”
先生曰く、
“運動負荷の最大値が高ければ高いほど、ウォームアップはしっかりしなければなりません。そんなに自転車乗ってはるんだったら、アップの身体生理学的意義は理解しているでしょう?”と。。。。
は、まったくおっしゃるとおりで。。。。

で、朝の爆撃の時にフラッシュバックして気になっていたことを聞いてみました。
“20年前に、バイクで激しく転倒して、今回痛いところとほぼ同じ場所を強打してるんです。その時はあまりの激痛に、絶対骨盤骨折したと思ったくらいだったんですけど、当時行った整形外科では、「ちょっと強い打ち身やね」で終わっちゃって。。。それから冬場とかに微妙にシクシクすることはあったんですけど。。。”と言うと、
さすがデジタルレントゲン!ガンマ値をちょちょっといじると、今まで見えなかった部分が、グンと見えてきます。
先生曰く、
“ん?これ。。。う〜ん、強打したのって右ですか?”
“はい、右です。。。。”
“横突起曲がってますね。。。”
はあ〜〜〜〜横突起曲がってる?
横突起っていうのは頸椎や胸椎腰椎という、背骨を構成している骨の一部分の名称で、横方向に出ている突起です。ここには、その椎骨の上下の椎骨や、そのまた上下の椎骨とを連結する靱帯が複雑に付着しています。靱帯の付着が左右でずれるんだから、これは非常にまずいんですけど、僕の場合はうまいこと脊髄を圧迫もせず、椎骨間から出て行く神経も傷つけることなくくっついて、なんやかんやといいながらも20年間何事もなく過ごしてきたみたいです。。。。
おいおいという感じです。。。先生は、言葉を濁してはったですけど、20年前に僕は横突起を骨折していたようで、曲がったままくっついていたみたい。。。。頸椎やったら死んでるやん。。。。。この横突起、頸椎の場合は、頭にいく血管が通っていて、胸椎から下にはこの血管が通ってないのです。よかったわ、腰椎で。。。。(全然よくない!!)

とりあえず、ブロック注射2発打ってもらって、低周波&マイクロ波の理学療法を受けて、医院を出るときには普通に歩けるようになってしまいました。
やっぱりお医者さんて凄いなあ。。。。

そうそう、肩胛骨の話もしたんですけど、自転車乗る人って、肩胛骨を前に押し出すような筋肉は結構付いてるらしいんですけど、逆の筋肉が極端に弱くなるんですって。これを補うような筋トレもした方がいいよっていってはりました。すべてはバランスだそうです。
あと、走るときには、いくらハムスト意識していても、大腿4頭筋をメインに使ってしまうから、これもちゃんと考えてトレーニングした方がいいよって言うてはりました。。。。やはりバランスだそうです。アンクリングもしちゃいけないってさ!3時でマックスパワーになるようなペダリングが、運動生理学ではもっとも効率がよいとされてるらしい。。。。
勉強になりました。。。。。。

giroさん、知ってたやろ。。。。でも黙ってたやろ。。。今度いろいろ教えてください。。。

おわり。。。

ふう、久しぶりに字書いたちゅう気がします(笑)
by tamz_ortho | 2009-03-05 23:13 | その他