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鈴鹿8時間エンデューロの巻

鈴鹿8時間エンデューロに参加しました。
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僕は今まで、みんなが鈴鹿へ行った話を聞いても全然走りたいと思わなかったのです。。。。

理由:同じ場所をぐるぐる回るのが大嫌い。。。。


そんな僕ですが、夏のクラシックロード走行会の時の時にRossin Quadroを走らせながら、ふと“こいつで思いっきり走ってみたいなあ。。。”と思いました。
でもね、クラシックバイクって、いくら動態保存していても微妙に心配なのです。
“どっかおかしくなったらどうしよう”とか、
組んだのは自分なもんだから、
“大丈夫かいな。。。”とか。。。
でツーリング先でなんかあって、戻れなくなったら最悪です。そんなことを考えているとノミの心臓を持つ僕は、“無茶せんとこう”と。。。。

ところが、走行会の直後にUGの兄♭♭♭さんから“クラシックロードで鈴鹿走りませんか?”というお誘いがありました。
!!これなら仮にどっか壊れても。。。
“走ります走ります!クラシックロードで走らせていただきます!”

というわけで、日曜日は同じところをぐるぐる回ってきました。。。。。。





土曜日の晩にcacanさんに入場チケットをお渡ししてから名阪を鈴鹿へ向かいます。
クルマニアの同級生に教えられたとおり、名阪を関で降りて市道を走ります。信号のない道で、ほぼ一本道。真っ暗ですけど非常に快適です。
サーキットに着いたのは11時頃。駐車場ゲートが開く0時まで待ってようと思いましたが、駐車場は既に開いてました。。。
車中泊久しぶりでしたが、なかなかいいポジションを発見して、機嫌よく寝れました。。。。。。zzzzzzzzzzz

5時起床。そそくさと用意して指定されたピットに向かいます。ピットには既に京都の鬼軍曹charaさんををはじめとするチームメンバーが勢揃い。ピット開くの5時半やと思ってましたけど、既に開いていたようで僕が一番遅かった。。。。
すいません。。。
A達さん、EVEREST espritさん、BLKさんは初めましてでした。

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(僕らのエリアはこんな感じ)


コース試走の合図があって、みんなでコースに出ます。
国際レーシングコースのホンダランド鈴鹿サーキット!
なんや興奮するなあ。。。
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ホームストレートの勾配が凄い!こんなに勾配が着いていたんや!いつもテレビで見ていたけど、実際に見ると結構な坂道やんかいさ!これはしんどいことになるかもしれんぞ!

ストレートエンドからシケイン先までは更に登っていますので、距離は短いけど、踏み切れるのか?
シケインから130Rまでは平坦に感じる位の上り。130Rを越えると緩く下っている感じか?しっかり踏めばタイム短縮出来そうなポイントかもしれない。。。
スプーン手前からは少し登りますが、ここは一気に踏み切れそうな感じ。
スプーンカーブ。。。。思い出すなあ。89年だったか?2輪ロードレース世界GP500ccクラスでのケビン・シュワンツ V.S. ウェイン・レイニー伝説のバトル。。。。逆バンクからデグナー~ヘアピン~スプーン~130R~シケイン~ホームストレート~第1コーナー~第2コーナーと、あらゆる場所で目まぐるしく順位を入れ替えつつも後続を引き離すというスーパーバトル。瞬きも忘れててテレビに釘付けだった。。。
ドッキンドキンしながら見ていたあの頃がよみがえります。
(あのビデオ、どっかにあるぞ。。。実家かな?)

“ああ、オイラ、鈴鹿走ってるんや。。。。。”

でも、悲しいかな、自転車で走るときは逆回りです。
理由は、誰に聞いたのかは知りませんけど、モータースポーツと同じやと、ホームストレートが下りになるので、スプリントしたときなんかにとんでもないスピードになってしまって危ないからだそうです。

ま、そんなことはさておき、スプーンを越えるとホームストレートまではほとんど下り。特に旧ダンロップ下からの下りはメチャクチャに気持ちよくスピードが乗ります。
がしか~し、ホームストレートに入ると勾配がきつくなります。52*13でダンシングしますがピット入り口くらいできつくなってくる。。。コントロールラインを越えると1段また1段とシフトダウンされていって、結局最終コーナーでは52*21くらいでしか上れない。。。。

そうだ!僕はここで歴史的なものを見ました。

“カンビオコルサのシフトシーン”だす!
関西のいや、日本でも有数の超絶クラシックマニアのUGの兄♭♭♭さんは、今回レーサーを2台持ち込まれていました。1台は普通の、いや普通ではないか。詳細はここでは書きませんが、ヒルスペシャルのバイクでしたが、もう一台はレニアーノカンビオコルサ仕様です。

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カンパニョロカンビオコルサ。。。。。
何年もんかは知りませんが第2次世界大戦頃のイタリアのジーノバルタリとかが使ってたんじゃなかたっけ?。。。。変速機の創世記の時代もんです。
構造はというと、
上の大きなレバーはハブを緩めるクイックになってます。下のレバーでチェンをディレールさせるものです。この2本のレバーを駆使して変速操作を行います。
その方法ですけど、
1.大レバーでクイックを緩める。
走っている自転車の後輪の軸を緩めるなんていきなり凄いことをする!とお思いでしょうけど、カンビオコルサ仕様のフレームエンドにはギアが切ってあって、ホイールが左右均等に前後移動するようになっていますので、センターがずれたりましませんのです。
2.大レバーは緩めたままで小レバーを操作してシフトしますが、この時クランクは逆回転させなければなりません。ディレールさせるための構造が上にあるので仕方ないです。。。
ここでカンビオコルサ仕様エンドのギアが生きてきます。逆回転してギアが移動すると同時に緩められたホイールはそのギアに沿って、チェンテンションを最適に保つように前後に移動します!このためのギアなのです。当然ハブ軸にもそのギアが着いてます。。。凄いことを考えよるなあ、カンパニョロ!
3.最後にハブ軸を締めて終わり。

UGの兄♭♭さんは、「カンビオコルサ変速スピード選手権」が行われたら、絶対に優勝争いに絡みはると思われ。。。凄い!


ってか、説明、間違ってないか心配やわ!!



さ、僕らは6人チームです。自転車もクラシック系なので、レースもまったりいこうというわけで2周交代制に決まりました。
順番は、あみだで決められましたが、スタートはcharaさん。以降、A達さん~BLKさん~僕~UGの兄♭♭♭さん~EVEREST espritさんの順になりました。
スタートの招集が掛かって、各チームのライダーがホームストレートに集合していきます。
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(charaさんがんばれ!)


ピット上の観覧席からこれを眺めます。
何か凄いなあ。。。。鈴鹿やわ。。。。
2週間前F-1走ってたよなあ。。。
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(それにしても何台走るんや?)


後ろを振り返ると、集団がS字を駆け下ってくるのが見えます。
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かなり格好ええです。


2周交代ですので、20分そこそこで第2ライダーへのライダーチェンジだす。


上から見ていると、F-1のピット作業さながらです。(嘘)


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(第2ライダーのA達さんがcharaさんのピットインを待ちはります)


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(EVEREST espritさんが足首のチップを素早く交換)


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(A達さんがピットイン。第3ライダーBLKさんがいきます)


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(BLKさんもがく!)



さあ、第4ライダーは僕です。。。。。ああ、緊張する。。。。。。心拍は何もしないのに、132まで上がりました。
ああ、BLKさんもう帰ってきたよお。。。。もうちょっとゆっくりしててくれはっても僕は全然かめへんのにい。。。

センサーを足に巻いてもらって出ていきましたけど、ピットロードを走っていくだけでしんどい!最初は結構行けるはずやのに!朝からBCAA飲んだのに。。。
(うっとこのピットは端っこの方やったのです)

本コースに入ると、例のシケイン先まで登のきつくなってるところです。んがぁ~~~と頑張って、張り付けそうな人たちを探します。って、こういうときに限って、前に誰も居なかったり、逆に張り付かれたりするわけで、ええい!いってまえ!と踏み倒します。。。。スプーンからヘアピンに向かう下りで既にアホレナリン出気味なのか?そのままヘアピンにバンクして入っていくと、う~ん。。。カレラに比べてロッシンてばアンダーステアだわ。。。。クリップ付近の路面はよう荒れてました。。。
そのままの勢いで踏ん張っていきます。S字からの下りはほんまに気持ちよい。
53*13がを回しきる程か。。。。
さあ、ここからや、このホームストレートを踏み切れるかや。。。。
53*17あたりでもがきますが、んなもん、ここのところの不摂生と運動不足のおっさんに出来るわけもなく、コントロールラインあたりでやっぱり後は21Tになってしまいました。。。。ヨロヨロとダンシングでシケイン先まで走って、ここから少しずつ上げていくわけですな。。。。。非常に効率がよろしくない!
ああ、関西クラシックレーサーズのエースとかいわれてこの体たらく。。。。
メンバーの皆様ごめんなさい。



UGの兄♭♭♭さんにチェンジして、ホッと一息です。。。。



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(UGの兄♭♭♭さんは、非常に格好よいです)



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(UGの兄♭♭♭さんピットイン)


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(EVEREST espritさん。自転車は僕と同じロッシンですけど、EVEREST espritさんはジャージもRossinです)



さあ、大事なイベント(?)は昼休みにやってきます。
このレース、8時間耐久と4時間耐久の混走レースになっています。両方ともスタートは8時。なので、12時に4時間組がゴールしてくるわけです。このどさくさによるピットロードの混雑を避けるために、ピットロードが12時から30分くらい閉鎖されることになっていました。要は閉鎖前に交代したライダーは最低30分間はピットに戻れない!これは辛いぞ!
メンバーみんなが、残り時間とそれぞれのラップに注目です。
ところが、全員2周回をほぼ20分ジャストで帰ってくるわけで、、、、、、
こら、計算しやすい。。。。。。2時間できっちり6人が走る。
そうすると、どうも当たりはcharaさん?
少なくとも、僕は当たりそうにない。。。。(嬉)


が、いざその時間が来ると、微妙にずれ込んだ結果、EVEREST espritさんが当たってしまいはりました。
ああ! 何ということでしょう?
しかも再度ピットが開放される2分前に入り口を通過!
ああ! 何ということでしょう?


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(コントロールポストのこのサインは見たくないだろうなあ)



結局、EVEREST espritさん4周回走ってしまわれました。お疲れ様です!

さあ、4時間のゴールは見物です。何せ、時々練習ご一緒してるS木師匠はトップグループで走ってはりますから!!
1コーナーを立ち上がって、ホームストレートを猛進してくる集団。。。。
あああ。師匠ちぎれてるうう!!!これはスプリントにからめない。。。。
でも、かなりかっこよかったっすよ師匠!
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ゴール後パドックを帰ってくる師匠を待ち伏せ。
師匠談「多分5位か6位。。。」
だそうでしたけど、放送聞いてたら3位やって!すげえ~~~さすが沖縄200km完走ライダー。。。(って、ほんならさっきの集団ゴールは何の争いやったんよ?)


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(急に思いついたアングルを試してみる。ええ感じかも。。。)


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(EVEREST espritさんにも。。。)


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(BLKさんと応援団長の大黒屋さん)


さあ、次なるイベントは、トロッフェバラッキスタート時のピット閉鎖です。
トロッフェバラッキってなんぞやと思いますが、トロッフェバラッキは2人一組で10周走ります。でもこの2人は5秒以上離れてはいけません。。。これきついぞよ。。。精神的に。。。。
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(こんな感じで走っています。かなり格好いいです。。。。めっちゃお金掛かってそう。。。)


それにしても、トロッフェバラッキのスタートでもピット閉鎖。。。これは聞いてない。。。というか、全く気付かなかったぞ!時間は短いけど、これは知らんかったぞ。。。。。

これに当たってしまわはったのは、BLKさん。。。。

“はあ、これでライダーチェンジや”と思って、ピットに向かったら、ピットロード入り口にはバリケード。。。。。。
何のことか判らずフラフラと本コースに戻る。。。。。
いやだったでしょうね。。。

。。。。有難うございました。放送を聞きながら、僕が当たったと思って、待機してましたが、応援団長から“今通過しはった”とお聞きして、嬉々としてヘルメットを脱ぎました。





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(応援団長は、タイムもチェックしてくれはります)


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朝から暫く行方不明だった監督がTOEIのウィンドブレーカーを纏って帰って来はりました。
鋭い眼光のその先には?

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ええ?サルボボ??


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ええ?今度はルービックキューブ?


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鬼太郎?


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親子の顔無し?うそお!!!




そんなこんなで、最後の走者に当たってしまった僕。。。ローラーでアップしてると、BLKさんがぼそっと、
「1周で帰ってきていいですか?」
「は、僕に3周走れと。。。」
「そう。。。」
「わかりました。了解です。。。」
交渉成立。。。。。そりゃあ、トロッフェの時に3周走りはりましたもんね。。。。BLKさん。
いやー最後の最後にホームストレート3本か。。。。。
と思いきや、さすがにみんな疲れてきているのか、微妙にタイムが伸びていない。。。。結局、最後は2周回ですんじゃいそうです。。。

1周目、ホームストレートで必死に踏んでいると、
“いったらんかい~~っ!”みたいな上品な応援が聞こえてきました。。。。。

逝きます逝きます。。。。。。もう逝ってます。。。。。

ここで僕はまたミスを犯しました。
その前の走行時にも犯した同じミス。
“自分より遅いやつに着いてしまう”こと。
気付いたときには結構スピード落ちているので、ここから上げるのがまた大変です。そもそもこれをやってしまうのはシケイン先でホッとした時で、その先は結構しっかりしないといけないところ。ここでスピードが乗らないと、その後の気分も乗りません。。。。ああ、最後の最後にやってしまった。。。。。
スプーンから先はもう残ってるアホレナリンを使い切る走り。。。。(嘘)
多分この日の僕の最高速度を記録しながら、最後のホームストレートに入ります。

もがくもがくもがく。我がピット前を通過するとき誰かの怒号が聞こえました。。。。
(あとで聞くと、“横のやつにだけは負けんなよ~!!”だったそうです。。。
もう、上品なんだから。。。)

終わった。。ぐへええええ~~~~~おわったよお。。。。
(何かこのシーン、charaさんが撮ってはったらしい。。。恥ずかしい写真かも)

チップを返して、ピットに戻っていきます。。。。。別チームで走ってはったなべちゃんが前に見えて、声を掛けます。お疲れ様。。。。。
なべちゃんは、時々ピットを訪ねてくれてはったのですけど、いつも僕しかいなくて寂しい思いをされてはったのです。ゴール直後なのでみんな居るからと誘って4番ピットに入ると。。。。。

誰もおらんやないか!

ええ?マジで?何で誰もおらんのよ?




みんな、我がチームの最終走者は放っておいて、8時間のトップのゴールに釘づけでした。。。。といいつつ、僕もダッシュしましたけど。。。




ちゃんちゃん。







楽しかった。。。。。とても。。。。。
「関西クラシックレーサーズ」
来年はチーム数を2チームに増やしましょう。。。。パーマネントコース周回なので、自転車にトラブルがあってもある意味安心です。
元々速く走るために作られたロードレーサー、思いっきり走らせてあげませんか?


関西クラシックレーサーズ
チーム監督:akutaさん
報道部長:cancanさん
応援団長:大黒屋さん
そして、ライダーの
charaさん
A達さん
BLKさん
UGの兄♭♭♭さん
EVEREST espritさん
(走行順)

楽しいひとときを有難うございました。
アフターのみさきや反省会。1500円であそこまで満足出来るなんて。。。。安すぎます。
監督のakutaさん、手配有難うございました。
来年も是非やりましょう。




おわり。
by tamz_ortho | 2010-10-25 23:15 | Rossin Quadro