2011年 03月 03日
Desire ~meet again
恋の話に限局するならば、僕は僕で新しい恋もし、失恋もし、それなりに人生を楽しんでおりました。
大学の4年生の頃だろうか、高校の友人達(男子校です)と飲みに行くことになって、今はなくなったのか、京都河原町の阪急百貨店の前で待ち合わせました。
飲みに行くわけだから、京阪電車に乗って四条で下車。木屋町の阪急の入り口で別の友人と落ち合う手はずになっていました。
高瀬川の流れをぼ~っと眺めながら、なにげにyumikoのことを思い出してしまいました。木屋町通を何でかは忘れましたが、yumikoが三条方面に向かって走りよったことがありました。
走ると短いスカートがひらひらと。。。。
“あううう!パンツ見えるっちゅうに!”
甘酸っぱい思いにふけっていた僕の耳に信じられない声が聞こえてきました。
“あたしじゃな~い!”
“あたしじゃな~い”。。。。。
yumikoの口癖。。。。
必死で回りを見渡すその先に、、、
yumiko。。。。。
たくさんの男女に囲まれて、yumikoが立っていました。
完全に時が止まりました。
数メートル先にyumikoが立って笑っている。。。。。
どうしていいかわからない。動けない。。。。
しばらく瞬きもせずyumikoを見ていました。
間違いない。結婚式の二次会が終わった感じ。
主役はyumiko。
yumikoが結婚した。。。。。
こんな再会あり?。。。
じっとyumikoを見つめる。。。。
yumikoが僕の視線に気付きませんようにと祈りながら。。。。。
が、気付かれた。
yumikoと目が合ってしまった。
yumikoも一瞬で僕と気付いたようで、凍り付いた表情に変貌する。
次の瞬間僕はyumikoに背中を向け、地下道への階段を駆け下りてしまいました。
当然のことながら、飲み会の間中、ずっとyumikoのことを考えていました。
素直に、“おめでとう”と思えない自分がもどかしい青い僕でした。
つづく