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第1回ヴィンテージロードレーサー鑑賞会

ヴィンテージロードレーサー鑑賞会にお邪魔しました。

事の発端は、こないだのシマノ鈴鹿の日でした。
UGの兄♭♭♭さんと、デローサマニアのたきちゃんの「ヴィンテージロードを肴におしゃべりしたら面白いのとちゃう?」という会話から、それが実現してしまいました。
とりあえず今回は、イタリアンレーサー限定の会でございました。

メインは、たきちゃん言い出しっぺですから、デローサとそして、チネリ。
ヴィンテージイタリアンレーサーの王道でしょう!
ぼかあ、どっちもあまり詳しくありませんけど。。。。

でも他にもイタ車はあるわけで、ロッシンもコルナゴもビアンキも。。。。。。

僕がヴィンテージイタリアンロードレーサーを好きな理由は、ずばり!
「レースをするための車。速く走るための究極の機能美!」
です。
使用チューブに差が無い時代で、ともすれば同じスタイルになってしまうその中でそれぞれの個性を如何に出すか!も興味の対象というか、面白いところです。

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サイクリングには最高の天気と気候の元、会場の伊賀上野まで走っていこうかどうか最後まで悩んだんですけど、車で行くことにしました。理由は、僕のロッシンにおめかしを施したからです。(謎)
先に懺悔しときます。鑑賞会用に使わない部品この時だけインストールして、足の短い僕用に詰めていたピラーを2センチ弱出しました。

1.Fディレーラーは時代に合わせて、エクボのレコードで。ペダルは普段タイムのビンディングですけど、カンパの鉄プレートレコードにAnniversaryのクリップ付けて、部屋に転がっていたビンダのストラップを付けておきました。ストラップエンドにはロッシンのロゴ入りを!!!!(写ってない。。。。)
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ちなみに、この状態では走れません。。。。
僕のクランクは1973年以前のレコード。エクボじゃないメカの時代の代物。
ここにエクボ付きのディレーラーを付けると、クランクとディレーラーはしっかり当たってしまいます。ここに。。。。。。


2.ブレーキがクソ汚くて、頑張って磨いていたんですけど、面倒くさいのでAnniversaryで。。。
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3.ピラーをちゃんと出すと、格好いいなあ。。。。
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以上、ちょっと、整形と化粧を施した、Rossinを持って、伊賀上野のホテルに殴り込みです。



。。。。一瞬で、返り討ちに遭いました。。。。。



写真いっぱい撮ったんですけど、うんちくもいっぱい聞いたんですけど、はっきり言いますと、キャパオーバー!!!!
たとえて言うなら、48x26、14-26をカンパレコードでもっていく感じですか?


なんのこっちゃ!



どんな感じでブログ纏めようかめっちゃ悩みますけど、なんぼ考えても纏めようがない。。。。
で、チネリ&デローサが主役でしたけど、そこはそこ。(意味不明)
なんか、部品のアップばっかり。。。。。。ごめんなさい。。。。


はじめは、今日の主役の一つ、チネリコーナー
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チネリって、有無を言わさぬ威圧感みたいなのないですか?
でも、僕は旧マークより、今のマークの方が好きなのです。ばちあたりですよねえ。。。

そして、チネリって、完成された感が強くて、やはり王道ですよね。。。。。





次はもう一つの主役、デローサ〜〜〜!!!
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(8台くらい?ピストは初めて見ました)


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(シートステーの蓋への装飾は,この時代のレーサーの特徴でもありますね。)


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(これは、大枡柿之助殿の初体験マシン。ボトルもデローサ!)


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(言い出しっぺのたきちゃんさんのデローサは、ほとんど完成した当時のままだそうで、ブレーキワイヤーも換えてないそうな。ちなみに、シフトレバーの穴明けは、個体差有りまくりで、結構いい加減だそうですよ。)


デローサは、そらもう大好きです!
僕がスポーツサイクルに興味を持ちだした時はレーサーに興味は無かったんですけど、デローサの名前はすぐに覚えました。ハートマークが印象深いのかもしれないですね。




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ちょっと、我らがロッシンのことも。。。。
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手前から、大枡柿之助殿のワンオーナーロシニョールロッシン。
2台目はUGの兄♭♭♭さんのロシニョールロッシン。
3台目はえべっぷりさんのレコード。これ僕的には84年辺りのモデルやと思います。


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UGの兄♭♭♭さんのチェーンリングがまた凄い!こないだ、ネットであれだけググりまくったのに、見たことないやつです。ほんまにロッシンのパントリングなのでしょうか?



ちょっとラグワークをば。
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これは、BLKさんのコルナゴです。73年モデルとか言うてはりました。このヒゲつきロングポイントで、先を薄く仕上げるのは,ロシニョールロッシンにも見られます。おそらくこのコルナゴは、マリオが作ったのに間違いないと思います。



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ちなみに、これはUGの兄♭♭♭さんのロッシン。どうですか?クラウンまで同じでしょう?コルナゴ〜ロッシンへとブランドは変わっても、マリオの精神が受け継がれているのかなあ?



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これは、大枡柿之助殿のロッシン。ラグの先が薄くなっていない。。。。。そして、Wレバーはバンド締め!不思議な!これより前の固体は直付だというのに!
クラウンはなで肩の一体型に変わっています。ということは、コルナゴ〜ロッシンへという流れから、ロッシンのオリジナリティーとしてクラウンの形状を変更した頃のモデル?大枡柿之助殿は「78年に買った」と言うてはりましたが、76年まででロシニョールロゴは使えなくなっていたはずですので、これは絶対それまでのモデルです。多分76年モデル。



ほんでもって、新知見が2つ。

一つ目!
なんと、ロッシンのパントピラーのパント部分の長さには色々あるみたいです。
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左は、えべっぷりさんのレコード。
右は、僕のロッシンRL85年モデル(たぶん)。
ピラーの刻印部分、スリット状に刻まれた溝の長さが微妙に違いますね。
思うに、そもそもパントパーツは、完成車に於けるブランドのアイデンティティーの表現場所でしたから、完成車で販売する場合、この部分の長さに何種類かバリエーションがあったのでは無いかと。。。。
奥深いわ〜〜〜〜

2つめ。
ま、これは、僕が無知なだけだったんですけどね。。。。
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右は僕の、左はえべっぷりさんのです。
レバーの字体が違いますやん?
えべっぷりさんのはレコードで、僕のはグランスポーツです。
知らんかった〜〜〜〜!
それと、ブレーキフードの色が、レコード系は茶色。グランスポーツは黒なんだそうです。僕の持ってるサイクルスポーツオールカタログ82~83でもそう書いてました。




僕的な本日の注目自転車その1。
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チネリレーザー
格好いい。。。。。。素直に格好いい。。。。。


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ワイヤー通すのしんどそうです。


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ホイールになぜかデローサのシールが。。。。。。デローサの完成車から持ってきた車輪だそうで、たきちゃんによると、デローサから完成車で出荷されたホイールにはこのシール貼ってあるんですって。

僕的な本日の注目自転車No2
チネリスーパーコルサICSバージョン
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手前の赤いやつ。

イタリアンレーサーは、剛性を上げるためかどうかはしりませんが、アルマイト仕上げのパーツが多いです。フレームはメッキ部分があったりしてピカピカしてるんですけど、ポリッシュ仕上げのパーツってあんまり見ません。
ところが、ICSはピッカピカです。元々オロ仕上げで名を馳せたメーカーですが、クローム系の方が断然おしゃれやと思います。
あ、ICSっていうのは、カンパのパーツをさらにチューニング(軽量化および仕上げ)したパーツをリリースしていた、スイスのメーカーだそうです。


このスーパーコルサは、ゴミ同然の状態からフルレストアされ、ICSパーツで組まれたとんでもない1台でした。。。。。惜しいところはトップチューブが凹んでいたそうで、ここの補修部分が結構歪んでいました。。。。ぱっと見はわかんないですけど。。。。。。
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まあまあえぐいでしょう?

僕やったらもったいなくって、乗れません!



僕的な本日の注目自転車No3
もし、この中から1台持って帰ってもええぞ!といわれたら、僕はこれをもって帰るかもしれません。ちょっとサイズが小さい。。。。(笑)
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UGの兄♭♭♭さんのマージ プレステージです。
ファリエロ時代じゃなくて、アルベルトの時代ですけど、イタリアンレーサーの最大の魅力、その機能美と細部の装飾に加え、バランスまでもが完璧に調和してると思いました。
ずっと、イタリアンレーサーの機能美は、フランス車の様式美と対極を成すと思っていたのですが、そうじゃない!
機能美を追求していくと、そこにはイタリアンレーサーとしての様式美があるのだ!これこそがイタリアンレーサーの究極の姿なのだ!
と思わせてくれた1台。



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ステーの蓋の刻印が素晴らしい。何をモチーフにしたものかはわかりませんが。。。。。。。


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上ブリッジの形から85年以降のモデルだろうなあという気はしますが、ここにも刻印が入っています。


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チェーンリングは、今はこういうの売ってるそうです。黄色の色差しはUGの兄♭♭♭さんがご自分でやらはったそうです。




最後は、変わり種。。。。。


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KMT48君のビアンキ。ローギアードのガード付きスポルティフ風にしようと入手したビアンキフレームだったそうで、これがまたとんでもない我が儘娘で、ローギアドどころか、PCD151の最小インナーは44T!
ビアンキのエンブレム、格好いいです。
なんとヘッドチューブとワンは一体成形になっているらしいです。ヴィンテージインテグラルヘッドか。。。。


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BLKさんのフレユスピスト。
このチェーン何かおかしい。。。。。
そう。ピッチが均等じゃないでしょう?
偶数の歯しか使えないそうです。。。。。ほんまへそ曲がり   バキッ!!☆/(x_x)



も一台、UGの兄♭♭♭さんのカンビオコルサレニアーノがありました。
写真がない。。。。。。すいません。。。。。







ふう。チネリとデローサの写真が少ない。。。。。
チネリオーナー、デローサオーナーの方、ごめんなさい。
両方あまり詳しくないんです。
でも、僕両方好きですからね。あげるって言われたらすぐに引き取ります。トップ560mmですのでよろしくお願いします。(笑)





それにしても、今思うと、というか、提案なんですけど、やっぱり、こんな貴重なレーサー達、ちゃんと白幕をバックに、公式側からバシッと写真撮っておけば良かったかなあと思います。。。。(悔)






おなかいっぱいで、1mも走ってないのに走行会より疲れた気がする、秋の休日でした。




企画から会場セッティングまで奔走してくださったUGの兄♭♭♭様、貴重な逸品をたくさん見せて下さった皆々様、どうも有り難うございました。




おわり
by tamz_ortho | 2015-10-05 19:53 | Rossin Quadro